家族のコミュニケーションを大切にする武陽プランニング

家づくりでもっとも大切にしていることは、「家族のコミュニケーション」です。うちの間取りは全て、リビングに人が集まるようにしています。子どもコーナーをリビングの近くにおくことで母親の目から見えるところに、いつも子供がいる。吹き抜けをつくることで、違う階に居る家族の気配を感じることができる。対面キッチンを採用することが多く、奥様はリビングでくつろぐ家族を感じながら家事ができる。扉の必要ない間取りを作ることで、心理的にも物理的にも「壁」を消すこともできる。薪ストーブを設置することもできる。人間はやっぱり火が好き。あったかいものが好き。リビングにおいておけば自然と家族が薪ストーブを囲んで集まるようになる。

ご家族のライフスタイルや価値観に合わせて、間取りを作っていく。こうやってこだわっていくと、必然的にスペースが足りなくなったりする。そんな時に私は、まず初めに子供部屋を小さくする。そうすることで子供をリビングに集める。６畳も８畳もある子供部屋ではそれだけで生活できてしまい、部屋からでてこなくなる。小さいうちはいいかもしれないけれど、思春期なんかになると一人になりたい時もあると思う。そのまま引き篭もりになられても困るから、わざわざ引き篭もりやすい環境を用意しておかなくてもいいと思う。我々が作る家は、家族みんなが常にリビングにいるのが当たり前で、子供とのコミュニケーションがしっかり取れるような家であって欲しい。こうした家は、時間をかけてご家族と我々のコミュニケーションをとりながらでなければ作ることはできない。だから、建売で良いっていうお客様にはあっていない、こだわりあるお客さんに応えていきたい。

家族のコミュニケーションを大事にする間取りを支えるために「高断熱・高気密」を採用している。高断熱・高気密にすることで、家全体を包み込み、室内に大きな空間を作っても暖かい家になる。断熱には非常にこだわっているのにはもうひとつ理由がある。マンションに住んでいて、初めて戸建を購入して移った時にすごく寒かった。断熱材に石油系は使わない。海外では使っていない。燃えた時に有毒ガスが出る。断熱をしっかりしているからこそいろいろこだわれる。

うちの家づくりはほとんどが、毎週１回、ご家族全員とのお打ち合わせになる。ご契約までに３～４回はプランについて、ご契約後も毎週が仕様に関するお打ち合わせだ。毎週しなければならないかというとそういうわけではないが、こだわりが多いお客様が多いからだと思う。 　ご契約までにはプランが確定するが、全てを決めてしまうわけではない。実際に家が立ち上がると、みなさん様々なやりたいことが出てくる。だから、それらのご要望を聞いて、どんどん変えていく。その場には、実際に家を建てている職人や、電機工事の人にも入ってもらい、家づくりに関わる人全員でアイデアを出して作り上げていく。だから、家づくりを通じての一体感を感じていただけると思うし、お引渡しの時には関係者一同で感動に包まれる。その感動をうちの職人は知っているから、一生懸命お客様の要望に応えてくれる。